**いつでも考えてるから。
「あ…、あー…ぁ、きりゅうさん…きりゅ……ッ!!」
 声に出して呼んでも、返答はない。…そこにいるはずなのに。それはまるで、実際に誰もいない浴室で自慰をしているような気分になる。だけど、僅かに、自分のものでない気配を感じる。それがいつも以上に琉李を昂らせる原因でもある。
 ――だけど、もしここに誰もいないのならば思い切りすればいいのだ。恥ずかしがる必要もなく。ただただ、いつもより昂っているからだを開放してやればいいだけだ。
 自分のものを扱く手の動きに合わせて、ぐちっぐちっと粘ついた音が耳に届く。ここには誰もいないから気にすることなんてない。でも、そうだ、これは相手にも聞こえているのだ。
 恥ずかしさと興奮が、頭の中を混乱させていた。制御できないほどにすべてが昂っていた。
「はぁっ…、あっ! は、…ぁは、あー……、入…、入って…あ……」
 つぷりと、自分のいりぐちに指が入り込んできたことに驚いたような声を上げ、琉李はあえいだ。それは自分の指であるはずなのに。恥ずかしいからやめたいと思っているはずの自分の意志に反し、もはや体はすべて、快楽を得るためにだけ動いていた。
「あぁあ、やぁっ、やだ…、あ…。あ…、あ…、あ……」
 浅く指が抜き差しされる。乾いた指が入り込む僅かな痛みは、まるで桐生に力づくで抱かれた時のことを思い出してしまい、余計に興奮をあおった。
「う…ぁあ、音が…、音立てちゃ…、やだぁ……」
 言葉通り、後ろのいりぐちからも、水音が聞こえるようになっていた。興奮と快楽により、性器でもないはずの琉李のいりぐちは、女性のものように濡れ始めていた。
 気が付けば琉李の左手は動きを止めていた。自分の内部をかき回す右手の動きに集中していた。
「ああ…、あ! き、桐生…きりゅ…さ……んンぅ!」
 背骨を駆け抜ける気持ちよさに、琉李の背が、ぴんと伸びた。かと思えば、崩れ落ちそうなほどにがくがくと膝が震えた。
「やだ…やだ…、やあ…、なか、なか…、ぁあ……、届かない…とどかないの…」
 切なく、琉李はあえぐ。自分の指では、欲しい位置まで入り込まない。甘い快楽の切なさと、欲しい快楽が手に入らない苦しさで、琉李は涙をぼろぼろ落としながら首を振った。
「んァああ!!」
 左手の動きを再開させた瞬間、びりびりと震えるほどの快感が爪先までを揺らした。自分で自分の尻を弄っているということが、ましてやそれを見つめられているということが、興奮をどんどん増してゆく。
「はっ…あ…、あ…、ぁめ…だめえ、も……」
 右手で自分の中を掻き回し、左手で自分自身を扱いて――快楽で目の前が白く――
「…………ッッ…! あ、ぁ、あぁー……ッ!」
 脳の中も、視界も、白い火花と黒い火花がちかちかと瞬いていた。ここまで強い快楽を得られた自慰は初めてで、呼吸をすることもおぼつかないまま、琉李はひくひくと喉を鳴らしながら涙を流していた。

一緒にお風呂に入ったら、オナニー強要されてあんあんするだけの、濡れ場のみの小説です。
Imagination Loveと同じキャラです。相変わらずバカップルです。

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